SEとしてのキャリアを築く前に、最終的な目標にたどり着くまでの道筋を立てておくことをキャリアパスというが、なぜキャリアパスについて考える必要性があるのだろうか。
それは、最終的に自分の理想の働き方を叶えるためだ。そのためには道中で何を経験し、何を学ぶか、どんなスキルを養う必要があるのかなど、都度選択していくことがポイントになる。まずは将来どうありたいかといった自分自身の目標を設定し、そこから現状と照らし合わせつつ道筋を考えるべきだろう。

目標を設定する際は、具体的に未来を想像することがキーポイントだ。自分自身の適性や価値観、考えなどをしっかりと把握したうえで目標を定めるべきだろう。
目標を設定することで見えてくるのは、自分が思い描く未来像と現状とのギャップだ。その差を認識することで、今の自分に必要な経験やスキルを把握でき、一歩前に進むことができる。
また、転職を考える際にも、キャリアパスを考えているかどうかで差が生じてくるだろう。将来の理想の自分が明確になっている場合、転職先を適切に選ぶことができ、企業と自分自身とのミスマッチが起こりにくくなる。
また、将来の目標が定まっていることで、自信を持って志望動機を伝えられるのもメリットの一つだ。

IT業界では、目まぐるしい速度で技術が進歩している。そのため、SEなどのITエンジニアは、常にスキルアップを求められ続けるだろう。
自分で定めたキャリアパスを叶えるには、学び続けることが必要だ。
道筋の一つとして、キャリアパス制度を導入している企業へ転職する方法もある。制度を活用することで、スキルアップをしながら目標に向かうことが可能だ。企業側にとっても、目標意識の高い優秀な人材を育てられるといったメリットが生まれるため、要件が一致する場合には、キャリアパス制度の活用を考えてみるのもよいだろう。